
SDGsの達成度を可視化できるSDGsランキング。2022年の日本の順位は19位と、前年に比べて一つ後退。
もっとも順位が高かったのは、2017年。しかし翌年以降、少しずつ順位は低下している。そして、2021年から2022年にかけては「ランキングを下げ、なおかつ点数も下げる」という結果になった。
2018年から2021年にかけては、ランキングこそ下げているものの、点数は上昇。これは「他国のスピードには及ばないものの、日本なりにSDGs達成に向けて取り組んでいた」証拠と言えるだろう。今回見られた「点数の低下」は、SDGs達成に向けた国内での取り組みが、停滞もしくは後退しているという事実を示している。
2022年時点で「達成済み」と判断されたのは、以下の3つの目標である。 ゴール4「質の高い教育をみんなに」 ゴール9「産業と技術革新の基盤をつくろう」 ゴール16「平和と公正をすべての人に」 そして、「課題が残る」は以下の5つだ。 ゴール1「貧困をなくそう」 ゴール3「すべての人に健康と福祉を」 ゴール6「安全な水とトイレを世界中に」 ゴール8「働きがいも経済成長も」 ゴール11「住み続けられるまちづくりを」
さらに、「重要な課題がある」は以下の3つである。 ゴール2「飢餓をゼロに」 ゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」 ゴール10「人や国の不平等をなくそう」 もっとも下のレベルにあたる「深刻な課題がある」と判断された項目は、全部で6つあった。 ゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」 ゴール12「つくる責任つかう責任」 ゴール13「気候変動に具体的な対策を」 ゴール14「海の豊かさを守ろう」 ゴール15「陸の豊かさも守ろう」 ゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」 2021年の結果と比較してみると、ゴール12「つくる責任つかう責任」が「重要な課題がある」から「深刻な課題がある」へと降格している。近年世界中で関心が高まっている、「プラスチックごみ」の排出量や輸出量の影響と考えられるだろう。また「電子機器のごみ」の多さも、日本が抱える課題の一つである。